観光客の清水寺
暖冬とは言え、「1月」に間違いは無いのだが、ここ京都東山の「清水寺」は相変わらず観光客でその賑わいの絶える事を知らないようだ、その日も大勢の人が暖かな「冬」を楽しんでいるようであった。
事実、我々も駐車場からジャンパーもあおる事なく山門に歩き始めた。
行き交う人は老若男女にこれもまた間違いは無いのだが、中学生か高校生ぐらいであろうか、数十人単位の明らかに修学旅行生の団体が多く目に付く。カメラをお互いに向けて「イー、アル、サン!!」えっ〜、中国人の団体かいなぁ?良く聞くと確かに中国語で話している。(何を言っているのかはさっぱりだが)そお言えば2、3年前に北海道を訪れた時も行く先々の観光地やホテルも中国からの観光客で賑わっていた。向こうは今、やはり景気が良いのであろう。オフシーズンとは言え修学旅行で京都や奈良を廻っているのであるから、chinese powerを感じざるを得ない。
清水を訪れるのは京都に居ながらまだ3度目である。参道の清水坂や三年坂には相変わらず「土産物屋」やちょっとした「茶店」が軒を並べ、観光地の札所らしく華やかな事であるが、最後に訪れた(それでも店をしだしてからは来ていないのだから23、3年前になるのか)頃と比べるとその名を馳せたる「焼き物」ですら趣が変って来ているのであろう。
中には「八ツ橋シュー」なる「シュークリーム」を売る店が在る。帰りに覗く事にして、まずは参拝を済ます事にする。
本堂は観光化されていて余程静かに成らなければ本来の目的である観音様と対峙する事は難しいが、確かに参拝客は多いのだが、御朱印をもらい、となるとそんなに居られるわけでは無い。
我々の他にひと組が居られただけで待つ事も無く頂けた。
同じ敷地内に以前はそんなに観光客が参る事もなかった縁結びの「地主神社」が在る。清水は時代が変わっても浄財所が少し増えたくらいでさほどの変化は無いにしても、「地主神社」はかなり様変わりをしたと思う。ここも又、一つの観光地ならいっそこちらも観光客になりきってそれを楽しんでみるのも悪くは無い。と割り切ってそこに溶け込んでみた。1月とは思えぬ陽気も手伝ってそこから先はのんびりと土産物屋をヒヤカシテ帰る事にする。が、これがまた相変わらずなのだが、一昔前とは確か置いている物違う。違うのだがそれはそれでどこも似たり寄ったりに成っていてオリジナル的な要素は見出せなかった。
先程見かけた「八ツ橋シュー」なる物を買い求め食べながら歩くのも何なので奥のテーブルで休憩を兼ねてほおばって見た。シュー皮に「ニッケ」が入っていて成る程「八ツ橋」っぽい。唸る程のモノでは無いにしろ目先は変る。
すぐ近くの京都らしい小物を売る店先に体長5〜6センチ程の可愛らしい三毛猫が尻尾を揺らせている置き物が目に飛び込んだ。
来店されている方は御存知だろうが、拓朗亭の勘定場に少し大きなネコが尻尾を揺らせている。アレのミニ番だ。横に並べてみたく成って買い求めた。その店にもやはり中国からの修学旅行生がそれぞれに思いおもいの土産を求めて買い物をしていた。見ると良くした物でそのほとんどが「MAED IN CHINA 」と成っている。40年程も前に成ろうか、海外旅行のお土産が何故か「MAED IN JAPAN 」であった様に・・・
第十六番 山城國洛東
音羽山 清水寺
まつかぜや おとわの
たきの きよみずを
むすぶ こころは
すずし かるらん
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